アオトのコゴト

ここは文字に臆病になった僕が通う診療所

ここは、ベイシンシティ…だったはずだ

前に「シンシティ」の続編を観るかどうか迷っていると書いたんだけど、結局TSUTAYAで借りることにした。で、観ました。以下感想です。いつも通り責任をもって適当に綴りますが、不快な方はお避け下さい。

 

結果から言うと、うーんってかんじ。やっぱりワンが良すぎたのかもしれない。

映像のクオリチーは上がってるんですよ。映像めっちゃ綺麗。さすがBD、すげー。でもなんか、エッジが効きすぎていて、前作の生臭さが脱臭されてしまっていた。スタイリッシュなんだけど、もうすこしこの映画は粗くて良かったんだと思う。

 

あと、ドワイト役がクライヴ・オーウェンからジョシュ・ブローリンに変わっていた。ジョシュの男らしさはすごくかっこいいんだけど、整形後のカツラで爆笑してしまった。口に含んでたドンタコス噴射した。そこは前作に寄せる必要なかっただろうよ。でも面白かったからぼくはおけ。

 

あと、ミホ役はどうしても、どうしてもどうしてもデヴォン青木が一枚上手なんだよな。あの冷酷な双眸をもっかい拝みたかったっす。ジェイミー・チェンさんは石田純一の娘(すみれ? だったっけか)に似てた。

 

そして、避けては通れないエヴァ・グリーン(以下、エヴァ様)のお裸。

すっぽんぽん。

ほんとスタイル良いですなこの方は。なんと美しいおぱい。まさしく女神。完成されている。その美貌が惜しげもなくスクリーンに映し出される。それもかなりのカット数。

でもね。全く興奮しなかったのは、なぜだ。根っからの全裸党、おっぱい党のぼくが。ぼくはもう自宅にへばりつきすぎて男じゃなくなったのか。いや、違う。

 

ぼくは「007カジノロワイヤル」でエヴァ様の大ファンになった。そういう人ぼくだけじゃあないはず。そして、その人ならわかると思う。彼女の魅力は、「惜しげもなさ」じゃない。「慎ましさ」と「気丈さ」と「そこから滲み出す品」なのだ。

ボンドと初対面のときの飛行機での会話、ゲームの行く末をカウンターから心配そうに見つめる綺麗なグリーンの目とその背中。敵の戦闘に巻き込まれ、シャワールームで肩を抱いて震えるエヴァ様。そうなの、これなのこういうのなの彼女の魅力は!

「ダークシャドウ」のときもそうだったけど、なんでハリウッドの監督はエヴァ様を化粧がどきつい悪女役ばかりやらせるんだろう。似合ってるよ、似合ってますとも代役も思いつきませんとも。ただ、ただ、そうじゃないんだ。

 

ぼくは、口直しにというか毒抜きに「カジノロワイヤル」を観ています。あー涙とまらんわ。ほんとにかわいいわ。

 

と、熱くなって話が逸れた。

 

とにかく「復讐の女神」は前作の完成度の高さと、ブルース・ウィルスという男の偉大さを改めてぼくに教えてくれた作品でした。「シンシティ」シリーズは原作漫画を忠実に再現するため、3〜4話のオムニバス構成。前作はプロローグと最終話にブルースが登場するんだけど、他の話にも「ハーティガンの存在」が漂っている。ぼくはそう思っているんだけど、その空気があの作品をさらに高みに、ミッキー・ローククライヴ・オーウェンをより生き生きとさせているんだと感じた。ジョセフ・ゴードンも大好きだけど、彼にはまだ荷が重すぎたのかもしれない。

 

前回も書いたことをもう一度。「ベイシンシティ」は男の街だ。古臭い、血と酒と油の匂いが充満した漢たちの街だ。女性は、テーブルに花を添えることはできる。が、主役にはなれない。

 

以上です。ただ、映画としての完成度は計り知れず高いので、両方BD買うのもありです。それでも、両方見比べていくうちに、1と2の再生数には大きな差が開くでしょうけど。

 

あ、そうそうエヴァ様の話もう少ししていいかな。

いくつかのシーンでエヴァ様がベツキーに見えた。これほんと。もしかしてベツキーそっちの道でこれから大活躍できるんじゃないか。いや、いけると思う。

復帰、待ってます。