アオトのコゴト

ここは文字に臆病になった僕が通う診療所

「不謹慎狩り」とかいいから、ただ祈れ。それでなければ寝ろ。

おはようございます、アオトです。

昨日テレビを見て知ったんだけど最近チマタで「不謹慎狩り」みたいなのが流行ってるらしい。主に被災した熊本のために芸能人が行った復興支援活動に対して、一々「不謹慎、不謹慎、グレートに不謹慎ですよそりゃあ」ってぐあいにSNSに突撃していく連中がいるとか。ニュースで取り合げられていたのは、女優サエコ(僕は女優だと信じているのだけど、今はモデルなのかな? いい女優さんなんだけどな)が500万円の寄付をツイートで報告。その交際相手ZOZOTOWN社長、前澤氏も1000万円の寄付を行ったことを発表。そして、女優長澤まさみのまさみちゃんに関してはインスタに投稿した笑顔の写真に対して「不謹慎」とレッテルを貼られたそう。

え? 長澤まさみってインスタしてるの? フォローしなくちゃ!! 

 

とまあ、長澤まさみの件に関しては巻き込み事故的なものだと思っているので置いといて。ただ、サエコ及び前澤氏に関しては、ただの妬みにしか思えない。これが現ナマでなくて物資だったとしても叩かれていたんだろうけどさ。本当にさあ、日本って暇な人が多いのね。

 

この熊本連続大地震もしかり、東日本大震災もしかりだけど、いつも思うことはひとつ。

おれと一緒で被災地になにもできない無力な人間は祈れ。ただ祈れ。あとはなにもするな。文句があるのなら、口から溢れて止まらないのなら寝ろ。罵りたいのならあなたの上司を罵ればいい。その方がよっぽど歯ごたえもあるだろうよ。

 

以上。それ以外にかける言葉もない。だからわざわざ言うことでもないけどちょっと癪だったから書いてブログに残しておく。

 

そして、もひとつ。

この報道に関していちばん違和感を感じた先はメディアだ。「不謹慎」を含め、今まで芸能人の炎上ネタを面白ろおかしく、ひやかし100パーセントで報道してきたテレビ媒体。それが急に手のひらクルーで芸能人を庇っている。

「いや、あんたら今まで食い物にしてきたじゃないのよ。今さらなによ。こっちはこっちでこういう状況に慣れてるし、適当に対応してんだからほっとけっつうんだよ。ここにきて庇ったりしてんじゃねえよ。気持ちわりーんだよ」

と思っているネットからは叩かれ、メディアからは擁護された芸能人がひとりでもいることを祈る。

 

 

 

更新再開

こんにちはアオトです。

ずいぶんご無沙汰なってしまった。なんとなく、ブログを書く気が起きなくて。ぐちぐち言いながら愚痴を書いていた「わたしを離さないで」の感想も、ルーチワークをしっかり築いてくれていたみたいだ。いざなくなると、こう、書くことが思いつかない云々。

日常にそんなに書くことってあるか。毎日文章に書き起こすような脳を刺激する出来事ってあるか…。

はっきり言ってないです。時間は勝手に過ぎていくし、旅人でもなければそんなに変わり栄えしない。期待してても劇的な変化は望んでいても起きない。なぜなら突然やってくるから劇的なのであって、待ち構えていても何も変わらない。何も起きない。平々凡々な人生をひたすら蛇行して生きていくだけ。

 

って考えがそもそもいけない。いけないわけじゃないな。そう、おもしろくない。

 

毎日に何もない日なんてない。なんて晴天の空の下、両手をいっぱいに広げて目を閉じて「ウーーン! 今日もがんばんべや!」って言ってそうな漫画のヒロインみたいにポジティブに振り切れはしないけど。それでも、細かいことでも書き記そう。それが小説のネタになるかもしれない。「ワンダーとシンパシー」のシンパシーの補強になるかもしれない。

「しれない」じゃない。そうしよう。

 

以前「強迫観念に囚われてブログを書くのがいやだ」とか宣っていたかもしれないけれど、正直いざ書かなくなるとはてなにログインするのもはばかられる。更新していない罪悪感に苛まれる。

いやいやいやいや。もったいない。せっかく始めたのに。

 

というわけで、更新再開。よろしゅー、自分。

 

豊作すぎる春アニメ

こんばんは、アオトです。

今回はいきなり表題へ。今春の新アニメは豊作すぎてどれを観ようか迷う。とりあえず1話を観て、これからどれを観るか判断したい。

観たのは以下の作品

 

1.機動戦士ガンダムUC RE:0096

ガンダムファンのなかで評価が高かった作品のテレビ版。OVA3巻ぐらいまでしかみてなかったぼくは新鮮な気持ちで観れる。というか、追いかけよう追いかけようとずっと思っていたので、テレビ版放送が普通に嬉しい。なので、視聴確定。

 

2.ジョジョの奇妙な冒険 第4部 〜ダイヤモンドは砕けない

めっちゃ楽しみにしてたのに放送日わからんくて見逃した。でも大丈夫、ぼくたちには「niconico」がある。

というわけで、視聴。4部の世界観にぴったりのパステルカラーはばっちり。少しポップになった作画も杜王町の存在感をぐんと強くしているように思う。「ジョジョ」シリーズでぼくがもっとも好きな作品は好スタート。クレイジーダイヤモンドかっこよすぎでしょ。視聴確定。

 

3.僕のヒーローアカデミア

素材不足の現在のジャンプで唯一というかクチコミで「面白い」と一番話題に上る作品がとうとう映像化。ぼくは原作を読んでないので楽しみだったのと、ボンズがやるってだけで期待大。でも、実際見るとややヒーローというテーマに対して疾走感が足りない気がする。無能力最強は「とある〜」でやってしまっているので既視感も感じてしまった。継続は検討中。

 

4.マクロスΔ

「愛おぼえていますか」から「F」まで観てる(初代のテレビ版は観てないです。一回死にます。ごめんなさい)ので、まあ外せないでしょ。観るでしょ。ただ、ラブライブだのプリキュアだのマクロスが萌え豚に魂売っただのと前評判でささやかれていたこと、音楽担当が菅野さんじゃなくなったことやらで不安要素大。「そろそろマクロスも潮時かな。アクエリオンevolもなかったことになってるっぽいし…」と期待薄で視聴。

 

はい、一週間前のおれ、頭から氷水かぶれ。

 

めちゃめちゃ面白いぞ。後半畳み掛けるようなヴァルキリーの戦闘シーンは鳥肌。マクロスのお家芸、ホーミングミサイル連射も健在(アニメ界で一番美しい軌道です。間違いない)。歌もかっこいいし、ヒロインもランカっぽいけどかわいいからおけ。

なんといってもヴァルキリーのバトロイドモードのステップ。これで興奮しないマクロスファンはたぶんいない。イサム、バサラを超える逸材が現れたか!

というわけで今一番楽しみなアニメはこれ。

 

5.ジョーカー・ゲーム

柳広司さんの小説が原作、ちょっと前に実写映画化もされた作品。正直実写映画版には興味皆無で、マクロスの前枠でやってるからとりあえず観ようぐらいで視聴。

やっぱりストーリーの土台がしっかりしてるからおもしろい。ポーカーのシーンで、部屋に充満するタバコの煙の演出いいよね。主人公の亜門さん……。ちがう、佐久間さんのかませっぷりが後編でどうなるのか。

アニメ嫌いな奥さんも面白いと太鼓判の作品。視聴確定。

 

以上、5作品。

そして、伏兵はやっぱり「ルル子」でしょう。正直存在忘れてて、niconicoでたまたま上がってるの観たんだけど。いやー7分だからってなめてた。さすがTRIGGER。「キルラキル」の満艦飾家がそのまま引っ越してきたみたいなノリとテンポのよさ。7分でお腹いっぱい。視聴確定。

 

 

というわけで、継続は5作品かな。ほとんど20代ホイホイにまんまと釣られる形でシリーズの新作ばかりだけど、いいんです。「いつ恋」ロスだったぼくにまた、楽しみが増えた。

今晩もスチームパンクっぽいアニメやるけど、タイトルは覚えていない。たしか「文豪」ってのは屋号になかった気がする。

 

 

しゃっちょさんのスピーチ

こんばんは、アオトです。

先週は知人の突然の訃報。通夜と葬儀のお手伝い。甥と姪のベビーシッター。大学の結婚式出席など、会社を辞めてから一番慌ただしい一週間だった。

そして、今日も甥と姪の面倒を午前中みた。「怪獣」と周りから称される二人だけどまあかわいいもんだ。よその子と比べても比較的おとなしい3歳児と1歳幼児は、「おかあさんといっしょ」と「アンパンマン」と大好きなポイフルがあればなんでも言うことを聞いてくれるし、ママがいなくて泣き喚いたりもしない。幸い、ぼくもなんとなく好かれているようで(もしくは興味がないのか…笑)、5時間の長丁場だったけれど問題なくすごした。ただぼくはまだ子供がいないので、たった5時間を「長丁場」と感じてしまう。親というものは、計り知れない労力を日々費やしているんだなと感服した。

ちなみに「おかあさんといっしょ」のお姉さんが何年かぶりに変わるってニュースをやほーで見たときは、世界で一番関係ないニュースとばかり思っていたけど、その無縁の番組をがっつり見ることになるとは、なんとも皮肉な話。ただ甥っ子は「なあなあ、お姉さん変わってんで。この人新しい人やねんで」と目をきらきらさせて説明してくれた。

いや、眩しすぎるよ。キュン死にするわ!

 

とそんな感じだったので、なかなかブログ更新できてなくてモヤモヤしてたけど、やっと落ち着いた。めでたしめでたし。

 

今日はその中であるひとつの出来事をピックアップしたい。

それは、後輩の結婚披露宴でのこと。歳はぼくよりひとつ上だけど、学年はひとつ下の新郎がぼくの後輩にあたるんだけど、その彼の現職の社長である人が挨拶をした。

青地に白のストライプが入ったスーツに、茶の皮革のとんがった靴。肌は春先にもかかわらず真っ黒で、顔はごつごつしており、短く反り上がった髪の毛の頭頂部に塗ったジェルが会場の眩しすぎる証明を反射して光る、といった風貌。

もう見るからに仲良くなれない。相入れたくない人相の某社長。

 

まあでも「人は見かけによらず」というじゃないかアオトよ。話をまずは聞こうじゃないか。と自分に言い聞かせて耳を傾ける。

 

どうやらその人は家庭問題を抱える児童やいじめに悩む子供たちを助ける活動を行っている会社を経営しているらしい。NPOっぽいのかな? よくわかんないけど、内容は終始自慢。

「こう見えても社長やってます」、とか別にいらないから。

「昨日も新郎くんと児童相談所に行ってひとりの子供を救ってきました」

すごく良いことをしているはずなのになぜかそれがすんなり入ってこない。

それはきっとしゃっちょさんの風貌のせい。見た目と活動内容がリンクしない。

生活に余裕がある感じも見受けるし、いや別に支援活動団体がお金ないって決めつけはよくないけれど、それにしてもハデすぎやしないか。

で、きわめつけが新郎との出会いが飲み屋ってエピソードで。おいおい、まあいいけど。別にいいんだけど、もうちょっとクリーンなイメージのほうがいいんでないかい? と疑問符ばかりが頭の中をぐるぐる。

 

そんな晴れない気持ちのまま、しゃっちょさんの話は終わり、乾杯へ。

次に出てきたのは新郎の知人のWeb関係の会社を経営している社長。40代。

これもまた黒い。サーファーか? そしてグレーのスーツに赤ネクタイ。その人が座っていた席の会社の部下と思しき面々は、ロン毛、シャツ出し、ヒョウ柄のもふもふの靴、ベルトからはチェーン、と結婚式場よりコンビニ駐車場前のほうがしっくりくる方々。

挨拶も、結婚式を取り持った牧師(黒人の方)を揶揄するとこからはじまり、「◯◯年に起業して、こんだけの売り上げがあります」とか。

いやだから自慢いらんから。普通に祝え。

 

でもぼくの考えがお子ちゃまなだけで、彼らにとって見知らぬ人間が多く集う場=ビジネスチャンスのある場所、なのかもしれない。でもなんか嫌だ。いいじゃんか、普通に新郎のエピソードだけで。ってまた出会ったの飲み屋かい!笑

 

偉そうな口をたたいているかもしれない。ぼくも決して結婚式や披露宴に多く出席しているわけではないけど、そのふたりの挨拶は本当に軽薄で軽率で、どれほど立派でも華々しい功績をもった人物であっても好感がもてなかった。また、今まで多くの苦労の末築いた地位であったとしても、祝辞を述べる場には適していない内容、言葉遣いだったことはまちがいない。

 

それ以外は素晴らしい挙式だっただけに、彼らの存在が悔やまれた。

ぼくがもし、だれかにスピーチや乾杯の音頭を頼まれたとしたら、あのしゃっちょさん2人を反面教師として臨む。そう決意をさせてくれたことにだけ、感謝する。

 

「わたしを離さないで」最終話 わたしを…離さないで。

こんにちはアオトです。

ブログ更新しようと思ってた金曜日の早朝から謎の腹痛に襲われて、パソコンの前→ソファ→トイレ→パソコンの前→トイレ→ベッド→トイレ、トイレ、トイレ…って具合でした。ほんとつらかった。まだ調子良くはないんだけど、なんとかって感じ。話しによれば、義弟が胃腸炎からの発熱、義父も発熱と体調不良が続いているよう。そりゃそうよ。寒暖差激しすぎるもん。にしても腹痛はつらい。ぼくはトイレの600×800のスペースと心中するんじゃないかって自暴自棄にならざるを得ない状況だった。

で、復活(仮)の状態でブログ書こうと思ったけど、もう放送から一週間以上過ぎてる。昔のドラマのDVD借りて感想を述べるのとは違う、祭りに出遅れた感、チケット握りしめて行ったコンサートがもう終わってた感しかしない。けど、ここまで全話書いてきたわけだし、こっちもフィナーレじゃい。

 

最終話を観て気づいたこと。これは前回からだけど、恭子とトモ以外の陽光学園卒業生が誰も出てこない。陽光関係者として恵美子先生や龍子先生の登場はあるものの「卒業生」の影はない。つまり、これは結果的にふたりの物語だったということになる。

クローンやそれを育成する制度や学校や、臓器提供やいろんな話があったけど、終着点は恭子とトモのふたりの愛の話である。っていうのがすごく伝わった。ふたりがすごす時間はもしかしたら、若く青々とした時期に思い描いていたものとは食い違うこともあったかもしれない。でも最後の瞬間をふたりが愛し合って終わったのは見ているこちらも救われた気がする。

だからね、いいの。べつに。川に捨てたサッカーボールがのぞみが崎の打ち寄せる波に乗って恭子の足元へ還ってきたって。「おい、そんなわけないやろ」って展開でも、いいんです。いいんですよ、そんな細かいとこは。それぐらいのプレゼント、恭子にあげてもいいじゃない。がんばったんだからさ。

と、映像を見ながらまだ見ぬ誹謗中傷に対して、勝手に擁護してた。そうです。べつにいいです、そんな細かいとこは。そんなん気にしてたらSFなんか1本も観れやしねーですよ。

 

ただ、ぼくがまたもずっこけてしまったのは「わたしを…離さないで」と恭子がトモに言うシーン。しかも2回言いやがったよ。

確かに美和がストレッチャーの上で叫んだものとは意味合いが違うセリフにはなっていたけどさ。ほんとにいるのあれ? ぼく今クールのドラマのせいで、完全に「タイトル回収セリフ」恐怖症に架かってしまった。これからそれに怯えながら、ハラハラしながらいろんな作品を見聞きするのかと思うと穏やかな心でいられない。

 

ぼく、今まで作品タイトルが作中にまんま出てきて感動したの「煙か土か食物」(小説:舞城王太郎作)しかない。ようするにこの疾患の治療には、たくさんの成功例を観る必要があるわけで。

だれか教えてくれ、良い作品。治してくれこの病い。

 

とかなんとか。ともかく、「わたしを離さないで」ドラマ版完結。海外小説を日本版に置き換えた作品としてはとても良くできていたと思う。原作を知らない人でも大いに考えさせられた作品であったことも間違いない。

 

そういえば、このあいだ電車の吊り広告で「今期のドラマがひどかった理由」みたいな見出しを見たけど。ぼくは普通におもしろかったけどな。月9も「わたしを〜」も。

視聴率=作品の評価って時代はいつ終わるのでしょう。そもそも視聴率なんぞが正確な数字でないことは明白なのに「月9、過去最低視聴率」とか書いてる記事を見るとやるせなくなるよ。そんな物差し早く捨ててしまえばいいのに。どうせババアかおっさんが暇つぶしで書いた記事でしょうし読まないけどね。

 

こういうふうに良作ドラマが次々に埋もれていく時代です。だから、余計に視聴者のぼくたちは自分たちで良い作品を探していく「眼」を育てなければいけないですね。

にらたま

天国のおばあちゃんへ

 

拝啓

元気にしてますか? っておかしいな。そっちはどうですか? 

もうあれから16年経つね。はやいなあ。ぼくは、28歳になりました。もうすっかり大人です。でも心は全然成長してない。ガキンチョのまんま。おばあちゃんに毎日ピアノの前で怒られてたときと変わりません。

 

それでも、16年も時間が流れると色々あった。

「ぼく」使いが「おれ」に変わったこと。

友達がいっぱいできたこと。

付き合う人がしょっちゅう変わったこと。

大学はおかんの芸大に入学したこと。しかも建築学科(笑)

そこで賞をとったこと。

20歳のときに成田空港でパラグアイ行きの飛行機を待っていたとき、小説と出会ったこと。それ以来小説家を目指すことになったこと。

まさか徹おじちゃんと同じ道になるとは思ってなかった。てか、家族の誰も想像してなかったと思う。今でもあんまり意識はしてないけどね。

 

一番の変化はやっぱり、去年結婚したことかな。相手はね、めっちゃかわいくて日本人離れした顔の濃さの面白い子。

口悪いし、わがままやし、すぐ怒るけどなんかそれも楽しいです。愛おしいです。夫婦って不思議やね。きっと、おばあちゃんも会ったら絶対好きになると思うよ。

結婚して家族も増えた。念願の、おじいちゃんがぼくにもできました。しかも同時に2人! かたっぽのおじいちゃんはお酒大好きでさ、ビールめっちゃ飲むの。おじいちゃんとジョッキ交わすことなんて人生でないと思ってたから、会うたびに感動してます。で、おじいちゃんとお酒飲んでて思った。ぼくに酒好きの西阪の血が流れてて良かったって。アルコールへの耐性が遺伝しててよかった。おじいちゃんもぼくの飲みっぷりは気に入ってくれてるみたい。

 

家にいるときもひとりで晩酌したりします。おばあちゃんも食事のときは梅酒とか飲んでたの、懐かしいです。おばあちゃんとも飲みたかったなあ。でも、たぶん負けるな(笑)

最近はよく料理もするようになったんやけど。こないだ「にらたま」を作りました。おばあちゃんがよく作ってくれてた、あれ。庭に生えてるにら摘んできてよく土曜日のお昼に作ってくれたよね。かなり醤油が効いてて辛かったけど。でもおいしかった。ぼくが作ったやつは、ちょっと薄かったわ。今度醤油増し増しでやってみる。それに、何か物足りなかったのはきっと、たまごに焦げ目がついてなかったから。おばあちゃんの焦げは焼きすぎじゃなくて隠し味やったんやって今更気づいた。こんなちっちゃいことでも発見があるってすごいよね。

 

まあこんな話全部知ってるやんな。ほんまに言いたかったことは、あの日のことです。

おばあちゃんの入院してる病室で「ピアノやめたい」って言ったこと。そのまま辞めちゃったこと。正直後悔してる。あんだけ熱心に教えてくれてたのに。ごめんなさい。

 

でも、不思議なことにぼくが手を置いてる場所はまた「黒い」んよね。あのときは鍵盤やったけど、今はキーボード。ぼくはまた卵を包むように曲がった指先を毎日眺める生活を送ってます。言葉をひとつひとつ打ち込むたびに「あ、帰ってきたな」って思います。

 

今は黒い鍵が縦に四列連なったキーボードがぼくのピアノです。もうおばあちゃんはいないけど、いつも隣で見守ってくれてると思ってがんばってます。正直、手叩かれることないから気は楽かな(笑)

 

ま、そんな感じです。28歳のぼくからでした。また報告するね。

 

ではでは、お酒はほどほどに。楽しんでね。

 

○○

 

 

お知らせ

こんにちは、アオトです。

小説書きました。このブログを見てる人がもしいたら、読んでみてください。

短編だけど、ようやく適応障害から一歩踏み出せました。

ブログよりは暇つぶしになると思うから読んでみてください。

 

おもしろかったらコメントください。

おもんなかったらコメントください。

 

 

 

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