カプシチンスキの「シ」が頭に入ってこない
昨日、伊藤計劃の「伊藤計劃記録 Ⅰ」を読了。そのままの流れで「伊藤計劃記録 Ⅱ」をパラパラと読みながら、片手間で世界文学全集Ⅲ-02「黒檀」カプシチンスキ著をゆっくりと読んでいる。カプシチンスキの方は、ゆっくり時間をかけて読む予定だ。だって、2600円もしたからね。元取らないと。ただ、既に読みやすいことに味を占めてしまったので、この計画は破綻しつつある。
カプシチンスキを知ったのは、雑誌BRUTUS「夢中の小説。」号で、今泉渚さんが
「この世には2種類の女がいる。カプシチンスキを読んでいる女と読んでいない女だ」と、フランスのジャーナリストがテレビで言っていたのを聞いて推薦図書に挙げていた。それを見て、「ほほう、どれどれ」と手に取った。僕は女ではないけれど、「読んでない男」にもなりたくなかったので。
ありがとう、知らない人、今泉渚さん。そして、初めまして知らない人、カプシチンスキさん。
にしてもBRUTUSで本探しなんて、絵に描いたミーハー。でも本との出会いとはそういうものだと思ってる。本を探すツールをamazonのレビューにだけ頼るのはいけないのです。
ただこの本、世界文学全集に収録されているからてっきり小説かと思ったら、ノンフィクションなのよ。それでも世界文学全集に池澤さんが入れたということは、それなりの文学側へのアクションがあるということは明白。楽しみたのしみ。
そういえば、適応障害になってからというもの、あんまり小説を読んでない。ほとんどインタビューとかエッセイとか。村上春樹の「雑文集」も現在同時進行だし、そろそろ小説読みたいなって欲求もふつふつしてくる。でもきっと無意識に僕が、僕自身が小説と距離をとっているのだろう。その理由は判然としない。だから、わかるまでは今読んでいる本で十分だ。
何より伊藤さんの記録を見ていたおかげで、このはてなでブログを始めようと思ったのだから。それまで、はてなの「は」の字もしらない情弱人間でしたから。
ありがとう、伊藤さん。
ほら、やっぱりとっかかりがミーハーでしょ。でも、いいんですこれで。昔トータス松本が「ミーハー魂!」って音楽番組のCMで言ってたのが懐かしい。
あれはスペシャだったっけ。M-onだったけ。タワレコのCMだったかな。忘れました。