アオトのコゴト

ここは文字に臆病になった僕が通う診療所

最近観た映画をさくっとまとめとく2

こんにちは、アオトです。

昨日は買い物に行くのにダウンなしでも暖かかったのに、今日は雪まじりの雨が降る大阪。そんな寒暖差の激しい外気に、ぼくは情けなくも身体をやられてしまっていた。2日間謎の頭痛に襲われる。というか、眼球の奥が痛くて本を読んでても文字は空中に飛んでいくわ、ランサーズの応募欄も読めないわで散々だった。それでも小説書きたかったから何度も挑戦したけど、パソコンを見てたら吐きそうになる。初めての体験にかなり戸惑って「お、そろそろあっしも終末ですかい」と思ったけど、そうは問屋が卸さず。十分な睡眠と一杯のビールで復活した。ありがとうキリンビール。というわけで、表題。前も言ったけどおすすめとかじゃなくて、ただの記録です。

 

「マイ・インターン」2015年:監督 ナンシー・マイヤーズ

徹底したナンシーの美的感覚に支配された映像空間に浸れた作品。中途半端な幸福感が意外となかったのもいい。「プラダを着た悪魔」のときとは真逆のやり手女社長のアンもはまり役だったと思う。「時間に厳しい社長自身は、会議に時間通りに来ない」。これはどこの企業にもあてはまるはず(笑)。とにもかくにもすごくいい気分でエンディングを迎えられる映画だった。BD欲しい。

 

「ノー・カントリー」2007年:監督 コーエン兄弟

今さらかよ。ととりあえず自分にツッコんどく。いやーもう、なんでしょうね。ハビエル・バルデムがマジですごい。マジでサイコパス。マジで顔デカい。

じゃなくて、暴力シーンとかよりも「ダークナイト」のジョーカー的な話術による狂気っていうのかな。ガソリンスタンドの店主とのやりとりとか、モスの居場所を聞き出すためのおばちゃんとのやりとりとかさあ。"真顔で復唱"されたら怖いわそりゃ。

「恋するバルセロナ」はダンディーで男前な役だったような気がするけど、「ノーカントリー」と「 スカイフォール」の印象強すぎ。でもキャラクターの濃度に負けないぐらいの俳優としての力量がいかんなく発揮されてた「ノーカントリー」。

原作は小説らしく、読んだことがないからわからんけれども、3人の登場人物が交わりそうで交わらないままの2時間、っていう構成がすごくおもしろかった。こんなんハラハラするわさ。BDめちゃ欲しい。

 

「ジュラシック・ワールド」2015年:監督 コリン・トレヴォロウ

めっちゃ人死ぬ。それはスピルバークの系譜でしっかり引き継がれててよかった。ただTレックス先生の登場はどうだろう。全然わくわくしなかった。「昨日の敵は今日の友」とでも言いたげな展開。「デッドマンズチェスト」のラストシーンで、バルボッサが「ハッハッハー」言うて賭場に現れてエンドロールっていうのはかなりシビれた。ぼくは過去作のキャラの復活はわりと好きなんだけど、Tレックス先生のはなんかちょっと違ったんだよな。うまく言えないけど。

ジョージ・ルーカスがJJエイブラムスの撮ったSWに「新鮮さがない。ぼくたちはいつもそれを追い求めて映画を撮ってた!」みたいなことを言って怒ったらしいけど。SWも「ジュラシック・ワールド」も過去作のひっぱり方が直球すぎるのかな。

とにかく、最近我が家ではもっぱらUSJの新アトラクションのCMを見るたびに、あのかわいい女の子がプテラノドンに拉致られるたびに「あ、終わったな」とか、「あ、死んだな」っていうのが流行ってます。

 

「メイズ・ランナー」2014年:監督 ウェス・ボール

壁のなかの生物が、ドラマ「漂流教室」の未来の人間みたいで懐かしかったです。それだけです。

 

「インター・ステラー」2014年:監督 クリストファー・ノーラン

「なんかこの始まり、『フィールド・オブ・ドリームス』みたい」と思って観ていたら、どうやらそれと「2001年宇宙の旅」をフォーマットにしているみたい。今回並べた作品のなかで一番好き。ぼくは、「2001年宇宙の旅」を観ていない。だからかつての人たちが同作を「SF映画の金字塔」と称えたように、ぼくは「インター・ステラー」をぼくたちの世代のための新しい、宇宙の旅。言うなれば「2014年宇宙の旅」だ。と位置づけた。あ、もちろん勝手に。

まだ見ぬ宇宙空間、人間の欲望、葛藤、愛、そしてなんじゃそらな展開。全部詰まってた。最高だった。「ワンダーとシンパシー」が完璧な割合で配合されていた。傑作です。

というか、クリストファー・ノーランはほんと良い映画撮るよね。「ダークナイト」は言わずもがな。「ライジング」の良作。そしてそのはるか上を「インター・ステラー」がいきました。ただ、「インセプション」が一番と言う人もいるんだけど、あの映画だけよくわからん。設定に頼りすぎない映画の方がノーランは面白い。

あー、今すぐにでもBD欲しい。

 

 

とまあ、こんなかんじ。ぼくの映画の評価基準というか良し悪しを決めているのは「ワクワクとドキドキがあるかどうか」です。それだけです。あんまり深堀りしないで観るのがぼくの楽しみ方。それは、人それぞれ。

 

そうそう。あとひとつ。アン・ハサウェイは作品に恵まれたハリウッド屈指の女優です。彼女の出ている映画はこわいぐらいハズレがないです。それだけっす。