アオトのコゴト

ここは文字に臆病になった僕が通う診療所

「わたしを離さないで」7話  セカチュー世代歓喜だったり

気付けば3月に入ってて、あっという間に雛人形を飾る日も過ぎ去って、もう週末。今年は去年より倍速でお届けされているんだろうか。まるで瞬きをしたら日付が変わっていくみたいに速いんだよなあ。こんな感じで歳とっていくのやだ。もっとスローペースでオッケなのに。

 

というわけで、「わたしを離さないで」も放送が7話を終えた。んで、今日は8話。だんだん前話を観るタイミングが遅くなっているのは、時間の流れの速さについていけてないのと、今クールの月9が予想以上に面白くて、そりゃもう面白くて、週頭でお腹いっぱいになっちゃったりしてるのが原因かと思われる。

 

で、7話で思ったこと。美和の入院している病院、少しキレイすぎやしないか。何あの近代建築。ロビーの梁がばーーん、って存在感マックスなんですけど。

だってさ、コテージ時代は蔑まれて、忌み嫌われてた存在だった「提供者」にあの施設の整い用はどうだろう。この手のひら返しはある種、「提供者」は提供をするまでは全くの無価値。提供が開始されて初めて、個々として認められるという仕組みなのだろうか。仮にそうだとしたら、施設に常駐しているNOD団体の男が「介護人」の恭子に辛辣なのもうなずける。ぼくの解釈が正しいかはわからないけれど、そうとでも思わないと合点がいかなかった。

 

あと個人的に嬉しかったのが、綾瀬はるか柄本佑の共演。セカチュー世代、小説よりも映画よりもドラマ推しだったぼくは思わず「おおお」って言っちゃった。ひとりで昼間にリビングで唸っちゃった。恥ずかしやー。

 

また、恭子が美和に「ぶっ殺してやろうかって思ったよ。それも何度も」と本音をぶちまけるシーン。初めて美和が聞く恭子の本当の気持ち。それ聞いて美和、車の窓から見える遠くの空眺めてちょっと目うるうるさせてニコッ。

いや、女の友情ってこんななの。ややこしやー。ややこしやー。

 

というか、陽光に行く流れは8話(つまり今日)までひっぱると思ってたけどあっさりオートマの車で着いちゃってた。ん。待てよ。待て待て。これ、もしかして船のシーンないのか。おれの大好きな小説のあのシーン。カズオイシグロのワンダーがリミッターを解除されたあのシーンは、どこかで通りすぎてしまったのか。

森下さん、お願いです。どうかあのシーンだけはやってください。ぼくは観たいのよ、あの幻想的なシーンが映像化されるのが。

 

その結果にドキドキしながら、8話心して拝聴する。