アオトのコゴト

ここは文字に臆病になった僕が通う診療所

昨日の「ソロモンの偽証」

最近、1日の睡眠で3〜5パターンの夢を見る。しかも断続的に繰り返されるからすぐ目が覚める。やってられない。慢性的に眠い。

そんな眠気をぶっ飛ばしたのが昨日の金曜ロードショー「ソロモンの偽証 全編 事件」だった。

宮部作品をひとつも読んだことがないぼくはストーリーも全く把握しておらず、金ローの公式ツイッターで「学校内裁判」というキーワードだけをつまんでテレビの前へ。

 

それが、あっという間の2時間半だった。なんでぼくはこの映画を放置していたのだろう。それは邦画が嫌いというのが一番の要因なのだけれど、これはしくじった。久しぶりに展開に震えた。演技・演出にドキドキした。これはナンチュー映画じゃ。めちゃくちゃおもしろいじゃないか。

 

ストーリーもさることながら特筆すべきは主人公藤野涼子演じる藤野涼子(今作で女優デビュー。しかも芸名がデビュー作の役名という異色なデビューらしい)。

 

まだ16歳で、蒼井優のような雰囲気を醸しながら毒がなく、純粋さとクリアさが前面に出ている。かといって青臭いわけでもない。サツキやキキや千尋など、ジブリの主人公の少女たちを彷彿とさせる。そういった二次創作にも当てはまりそうなんだけど、日本的。まるで同作で共演している黒木華のようでもあるし、かつてのアイドル山口百恵のようでもある。

 

いやー、彼女は今後かなり期待できる新人さんだわ。大女優の予感しかしないので、お願いです日本のメディアおよび放送業界。彼女を決して潰さず良質な作品に出演させ続けてください。

 

映画時代は、今作のラストは永作博美さんの熱演で幕を閉じたわけだが…。やっぱり永作ちゃんはラグビー選手に囲まれているより銀幕の方が似合ってる(笑)。怖すぎて思わず横にいた奥さんの肩にぎり潰しそうになった。

 

来週もめちゃくちゃ楽しみ。しかも今日は「海街dialy」の放送もあるし、そっちも楽しみ。というか最近、youtubeよりもテレビの方が面白いと感じることが多い。テレビがまた息を吹き返している気がする。

え、ぼくだけ?